私が使っているMac miniは、Apple StoreのB.T.OでIntel Core 2 Duo 2.26GHz、メモリ4GBにカスタマイズしたEarly 2009モデル。HDDの容量は120GBしかなく、最近はブログ用の写真が増えてきたので、120GBのHDDでは心もとなくなってきました。
3年前のモデルなので、そろそろ新しいユニボディのMac mini Late 2012に買い替えようかと考えたのですが、最近はSSDが結構安くなってきたので、とりあえずHDDを高速なSSDに換装して延命することにしました。SSDは新しいMac miniを買っても、換装しようと思っていたので無駄にはなりませんからね。

OSも使用するアプリの問題でMac OS X 10.6 Snow Leopardを使っていたのですが、2世代前のOSで、そろそろセキュリティ修正のメンテが怪しくなってきたので、ついでにOSも最新のOS X 10.8 Mountain Lionにすることにしました。

SSDは最新型のIntel SSD 335シリーズ 240GBを購入。
他メーカーと比べて転送速度は爆速ではありませんが、全てにおいて安定した性能で安心感があるSATA3(6 Gbps)のSSDです。それでも転送速度はRead最大500 MB/sec、Write最大450 MB/secとHDDとは比べ物にならないほどの早さです。
前モデルの330シリーズからの変更点は、最新の20nmプロセスで製造されたNANDフラッシュメモリが採用され、消費電力は1/2以下に減少。発熱が少ないのでコンパクトなボディのMac miniには適したSSDだと思います。また、SSDの重量はHDDと比べてかなり軽いですね。

いつも最新OSを入れる時は、上書きインストールではなくクリーンインストールをしているので、新しいSSDの容量にあわせてバックアップ用のHDDも再構築し、今までのSnow Leopard環境もデュアルブートできるようにCarbon Copy Clonerでコピーしておきます。
新しいOSのMountain LionはApp Storeからダウンロード購入し、外部USBからインストールを行うためにSilicon PowerのUSBメモリ8GBも購入して、インストール用USBメモリを作成します。
文章で書くと短いのですが、同時に作業ができないので、ここまでの作業に4時間ほどかかったりします。。。

Intel SSD 335シリーズ 240GB
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インストール用に用意した、Silicon PowerのUSBメモリ8GB
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Mountain Lionへの移行の準備が整って、ここから、やっとMac miniを分解してSSDの換装作業を行います。
ユニボディ前のMac miniは外装部分にネジがなく、分解が厄介な筐体で有名です。分解するには薄いヘラを使って、上蓋を固定しているツメを外す必要があるので、ダイソーで50mm幅のスクレーパーを買ってきました。

ではMac miniの分解を始めます。
Mac miniを裏返して、裏蓋の脇に隙間にスクレーパーをグサッと入れます。テコの原理で外側に倒し込むと内部のツメが外れるので、そのまま倒し込んで内側を少し持ち上げます。最初は躊躇するのですが、慣れると簡単。これを3面分丁寧に持ち上げて、上蓋のアルミ部分を外せば作業は半分以上終わったようなものです。
内部ユニットはマザーボードとドライブユニットの二重構造になっています。上部にあるWiFiとBluetoothのアンテナを3本外して、ドライブユニットを固定している四隅のネジを外します。ドライブを接続しているフレキシブルケーブルを外して引き上げると、下部のロジックボードからドライブユニットを取り外すことができます。

ドライブユニットからDVDドライブを固定しているネジを6本外して、2.5インチHDDを固定している4本のネジを外してSSDに入れ替えます。HDDの前面部分には温度センターが付いているので、取り外してSSDに貼り戻します。
あとは作業を逆戻りするだけで、SSDの換装作業は完了です。所用時間は45分程度でした。

Mac mini 開腹の儀
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Mac miniを裏返します
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スクレーパーを躊躇なくグサッと差し込みます
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ツメを外して持ち上げます
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開腹
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アンテナを3本外します
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ドライブユニットを固定している四隅のネジを外します
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フラットケーブルも外します
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ドライブユニットを取り外します
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ロジックボード
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ドライブユニットからDVDドライブを外します
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やっとHDDまで到着
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HDDを外します
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SSDに換装
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ここから先ほど作っておいたインストール用UBSメモリを刺して、optionキーを押しながら起動。ディスクユーティリティでSSDをフォーマットして、Mountain Lionをインストール。インストールが終了したら、SSDのアクセス速度の低下を防ぐため、TRIM Enablerを使ってTrimコマンドを有効化します。
あとは、使っていたアプリケーションを全て再インストールして、設定データを戻そうと思ったら、ユーザーのライブラリフォルダが見当たりません。。。ネットで調べるとMac OS 10.7 Lionから初期設定で非表示になっているそうです。仕方ないのでターミナルを使ってフォルダを表示させて、各種設定データを保存します。
最後にiTunesとiPhotoの大量のデータを移せば移行作業は終了。この作業も結構時間がかかるんですよ。。。
クリーンインストールしたOSは、やっぱり気持ちいいですね。使わなくなったアプリも整理できるのでスッキリしました。

で、肝心のスピードはどうなのかといいますと、動作はキビキビして、アプリの起動も今まで4-5回バウンドしていたのが、ほとんど1バウンドで起動する早さで快適です。ヽ(・∀・)イヤホーイ!
ならば起動時間も相当早くなっているだろうと試してみると、40秒。。。あれ?前のHDDでSnow Leopardの起動時間は1分5秒だったので、それほど早くありません。ちまたでは20秒で起動するといわれているんですが、どうゆうことでしょう。。。
おかしいと思いXbench 1.3でDisk Testを行ってみると、Write/Readの最大速度が110 MB/sec程度しか出ていません。Mac mini Early 2009の接続インターフェイスはSATA2(3 Gbps)なので、200-300 MB/sec程度まで出てもおかしくないはずなのですが、どうして???

ネットで色々調べた結果、Mac mini Ealy 2009で採用されている、NvidiaのチップセットMCP79との相性が悪く、SATA1(1.5 Gbps)として誤認識されてしまうそうです。これはシステム情報からも確認でき、本来SATA2の転送速度は3キガビットで接続表示されるはずが、ネゴシエートされたリンク速度:1.5ギガビットと表示されています。Σ(゚Д゚)ガーン

なんだよー。せっかくSSDに交換したのにWrite/Readの最大速度は1/3程度しか出ていないのかよ。まあ、それでもRandom Write/Read 4Kは最大速度が出ているので、アプリの起動など体感速度はかなり早くて快適なんですが、本来の性能が出ていないと思うと今ひとつ納得できませんねぇ。
このSSDの性能を官能するためには、やはりSATA3に対応したMac mini Late 2012を購入すべきなのか悩みます。。。ヽ(`Д´)ノウワァァァン

Xbench 1.3の結果 Write/Readの最大速度は110 MB/sec程度しか出ていません
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システム環境でSATA1(1.5ギガビット)で認識されていることを確認
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