遠征ポタを初めてから、行きたい場所がありました。それは北信濃にある戸隠神社です。
しかし、戸隠神社付近の標高は約1200m、高低差は500m程度。結構キツイ坂道との書き込みがあって、行くのを躊躇していたのですが、これまでの貧弱な2年間のポタでチョットだけ坂にも慣れてきたので、3年目の夏にチャレンジすることにしました。

スタート地点は、信濃町ICのすぐ隣にある「道の駅しなの」。ここから戸隠神社まで県道36号を15kmほど登ります。
結構キツイ坂を想像していたのですが、登っては少し平坦な道、登っては少し平坦な道の繰り返しなので、意外に走れますよ。っといっても道のりは長いのでツライのは変らないのですが。。。
景色は民家もなく森林の中をひたすら走ります。車もほとんど走っていなくて、聞こえてくるのはセミの鳴き声だけ。贅沢な時間なのですが、やっぱりツライ道のりです。(;´д`)ハァハァ

途中、10%の勾配があったりして心が折れるのですが、坂道を下ってきた外人ライダーに「ガンバッテエイ!」と声をかけられ、気合いを(チョットだけ)入れて登り続けます。走り始めて10kmほどで坂道が緩やかになって、どうにか戸隠高原までたどり着いたようです。
ここからは高原の涼しさを感じながら進むと、戸隠神社奥社の入口前に到着です。

道の駅しなの
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駐車場からの景色 黒姫山と妙高山
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飯綱山
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登り坂本番
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登って(;´Д`)
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登って(;´д`)ハァハァ
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途中で道が開けて黒姫山の景色が望めます
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心が折れる10%の勾配
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下りキタ━(゚∀゚)━!
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奥に見えるのは戸隠山かな?
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戸隠神社奥社の入口前に到着
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戸隠神社は、日本神話にある天照大御神(あまてらすおおみかみ)が天の岩に隠れた時に、大力の神である天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)が開けた岩戸が飛んできて、戸隠山になったという天岩戸伝説の場所です。もちろん御祭神は天照大御神。

戸隠神社の奥社は、大鳥居から2kmほど奥に行った場所にあります。案内にはゆっくり歩いて片道40分と書かれていました。
早足で歩いても良いのですが、こんなに長い参道はめったにないので、少しゆっくりと歩いて参道を満喫します。気持ちの良い森林の中を1kmほど歩くと茅葺きの随神門。

ここから先が有名な奥社参道杉並木。参道の両脇には天然記念物に指定されている、樹齢約400年を超える巨大な杉並木が500mに渡って立ち並び、素晴らしい景色に圧倒されます。日本ならではの場所ではあるのですが、普通の世界じゃないですねぇ。。。
神秘的で神聖な景観なのですが、なぜか威圧感がなく少し不思議な感じです。あまりにも杉並木が巨大で、人間の存在が小さく見えるからかもしれませんね。また、杉並木から差し込む光と影のコントラストが綺麗です。

そして石段を登ると戸隠神社奥社の境内に到着。狛犬の先に九頭龍社、その奥に奥社本殿が見えます。
奥社本殿を見て思うのですが、どう見ても現代風の建築でコンリート製。。。隣にある年季の入った木造建築の九頭龍社とは趣が異なります。本殿がいつ建てられたのか調べてみたのですが、過酷な自然災害の歴史があり何度も雪崩で倒壊。今の本殿は1978年(昭和53年)に再建されたもののようです。

ちなみに九頭龍社は天岩戸伝説に登場する神でなく、地主神の九頭龍大神(くずりゅうのおおかみ)を御祭神としていて、社殿は1936年(昭和11年)の表層雪崩で倒壊後に再建されたようです。

大鳥居
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大鳥居からは森林の参道
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随神門の狛犬
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茅葺きの随神門
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随神門から覗く奥社参道杉並木
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奥社参道杉並木
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光と影のコントラストが綺麗
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戸隠神社奥社境内
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狛犬と九頭龍社
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戸隠神社奥社
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奥社の上を見上げると戸隠山が見えます
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戸隠神社奥社の参道を1時間あまり歩いて、続いて近くにある戸隠神社中社へ向かいます。
坂道を下ると、あっという間に到着。大きな鳥居があって、境内には天然記念物に指定されている樹齢800年を超える三本杉。立派です。
参道となる階段を登ると立派な社殿。中社は、天照大御神が天の岩に隠れた時に、岩戸神楽(太々神楽)を考え、岩戸を開くきっかけを作ったという知恵の神である、天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)を御祭神としています。ちなみに、1087年(寛治元年)建立といわれる社殿は1956年(昭和31年)に再建されています。

ここを過ぎるとお店が期待できないので、ここでお昼にすることに。もちろん戸隠そばをいただきます。選んだお店は中社を少し下りた岩戸屋。
注文したのは天ざるそばの大盛り。ぽっち盛りといわれる盛り付けで小分けされていて、コシがあって美味い。天ぷらに、りんごの天ぷらがあってビックリ。さすが長野です。

戸隠神社奥社から下ります
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中社鳥居
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中社参道
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戸隠神社中社
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岩戸屋
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天ざるそば(大盛り)
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今回のポタの目的はここで果たしています。お腹もいっぱいになり、あとは飯綱山をぐるっとまわって帰るだけ。
ここまで坂道を登ってきたのですから、ここからは爽快に下って行くものと勝手に思っていたのですが、少し下ってからは、登りと下りを交互に繰り返す道が続きます。。。

ほとんど森林の中を走るのですが、途中、視界が開けて飯綱山が見える景色が綺麗で、ツライ道のりが報われます。大座法師池から飯綱高原スキー場を越えると、やっと悲願の下り坂に突入。豪快に下る途中に霊仙寺湖がチラリと見えます。
山を下って里山風景の中を抜け、田んぼと牧場を越えると、もと来た道に合流。道の駅しなのはすぐそこです。

登と下りを繰り返しながら進みます
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長野吉田高等学校戸隠分校からの戸隠山
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突然視界が開けると絶景が
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登りと下り坂は続きます
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大座法師池
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飯綱高原スキー場 カートやってます
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途中の景色も綺麗です
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霊仙寺湖
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里山風景
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やっと平坦な道まで降りてきました
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意味ありげな黒姫山
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無事に帰還
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今回は戸隠神社を目的に飯綱山を一周。初めての山一周です。
天気予報は朝から晴れだったのですが、少し雲が多くスカッと晴れませんでした。最近の天気予報は当たりませんねぇ。まだ天気が不安定なんでしょうか。

今回の走行距離は48km。

本日のコース

より大きな地図で 戸隠神社と飯綱山を一周 を表示