先日ご紹介したSHIMANOサイクリングバッグ ACCU3D U-6ですが、実は既に2カ月ほど使用しているので、使い勝手も含めたレヴューです。
最初にU-6の基本仕様ですが、容量は6Lで重量は520g。容量のせいもあるのですが、今まで使っていたdeuter RACE X(12L)と比べると非常にコンパクト。でも背面のサイズは縦横ともほぼ同じで、立体的な奥行きの違いによるものです。
で、Uシリーズの特徴である、ベルトを1カ所で固定するライダーフィット クロスハーネスはどうかといいますと。
普通のバッグは肩で背負っている感じですが、クロスハーネスは肩への負担が少なくて、走っている時は背中全体で背負っている感じですね。
クロスハーネスは胸で抑えられている感じがありますが、胸が苦しくなるほどでもありませんし(女性だと分かりませんが)、腹部の締め付けがない分、身体全体が身軽で非常に快適です。
また、横着者には嬉しい1カ所固定のため、装着と脱着も非常に楽です。たった1つの違いですが、2カ所固定は意外に脱着が面倒くさいものです。さらにストラップ収納スペースがあるため、余分なストラップがプラプラしないので、バッグ自体に余分なものが無くて本当にスッキリしています。
しかも、1カ所固定だとバッグが安定しないかと思いきや、クロスハーネスはフィット感が抜群。左右へのズレがほとんど発生しません。左上と右下、右上と左下を1カ所で繋いでいるからなのでしょうね。クロスハーネスさまさまで、良く出来ているバッグだと感心します。
ここまで褒めちぎっていますが不満点もあります。特にポケットについては不満だらけですね。
これはサイズ的にU-6だけかもしれませんが、一番気になるのはサイドストレッチポケットの大きさ。ポケットティッシュがピッタリと入るサイズなのですが、深さがないのでマジックテープで閉じることができません。ポケットティッシュすらまともに入れられないポケットに、何を入れれば良いんでしょうかねぇ。仕方ないので私はデジカメ用の電池とUVリップクリームを入れているだけです。
続いて上部ポケット。ここは開口部が狭いですね。中は少し広くなっていてフェルト素材と凝っているのですが、開口部がポケットティッシュぐらいの幅しかなく、容量も小さいので出し入れがしづらいのです。まぁ上部ポケットはあまり出し入れしないので割り切って使っていますけど。
下部ポケットについては、デザイン重視のためか底に近い場所にあって、しかもマチが少ないのでメイン部に荷物を入れているとポケットが圧迫されてしまい、背負ったままだと物の出し入れが非常にしづらいすね。
ここにはXPERIA rayを入れているのですが、あの小さなスマホすら出し入れがしづらいってどうよ。って感じですね。
ここまでポケットがダメダメなのも珍しいのですが、だったらメインポケットに全てブチ込んでしまえばいいやと、今では割り切って使っています。
ポケット以外の不満としては、容量の小さいU-2も含めたUシリーズには、下部のポケット部分にバンジーコードが付いているのに、なぜかU-6だけ付いていません。なんでU-6だけ付いていないのか不思議です。
他の特徴としては、ショルダー部分が伸び縮みすることでしょうか。左側面のポケットを開けると中にショルダーの長さが調節できる機能があって、SからXLまで調節できるので、身長に合わせてジャストフィットさせることができます。また、このポケットはハイドレーションリザーバーを収納するスペースでもあるようです。私は使わないので地図を入れていますけど。
ショルダーの素材はクッション性があり、軽量化のためにクッション性を無くしていないのは非常に評価できますね。
メインポケットへのアクセスは、サイドの左右どちらからも開いて、片側の肩から外すだけで中の物を取り出せるので、これは使い勝手が良いですね。また、ポケットの表面はストレッチ素材なので、容量の少ないU-6だとギュウギュウ押し込めば、チョトだけ容量を稼ぐことができるようです。。。
背中部分の通気性については、突起のあるバックパネルなのですが、特に不満はないですね。
結局のところ、このU-6にはポケットに大きな不満があるのですが、それでも背負った快適性を考えると非常に良いバッグだと思います。ポケット部分の不満は容量の大きいU-10で違うのであれば、容量よりも使い勝手でU-10を選択したほうが良いかもしれませんね。
サイドストレッチポケットはティッシュを入れて閉じることができません