今年のゴールデンウイーク初日も混雑を避け、自宅から行けるポタ場所を探しました。
探し当てた場所は檜原村の最奥地にある数馬集落。ここには数馬の里独特の「兜造り」と呼ばれる合掌造りの古民家があるので、新緑の景色を見ながら行って見ることに。
しかし、調べてみると奥多摩湖周遊道路の手前にあるので、自宅からはずーっと登り坂。。。しかも40kmほどあったりします。40km登れば帰りは40kmも下りが続くので、どうにかなるだろうと思ってスタートです。
コースは先月に走った自宅近くの滝山街道沿いから入る里山風景の道を抜けて、秋川街道から檜原街道へと走ります。
里山風景の道は1カ月ほどで新緑の道に変っていて、ホント気持いい道ですねぇ。サクっと登って秋川街道を下ればJR五日市駅に到着です。ここから檜原街道を進むのですが、そのままじゃつまらないので仲町郵便局付近から脇道に入って、秋川を挟んで反対側の道を進むことに。
この道が結構当たりで、住宅街を進むと静かな里山景色の道になり、のんびりと川沿いを走ることができる雰囲気の良い道でした。しばらく走って十里木の交差点から檜原街道に戻ります。
滝山街道沿いにある青梅リバーサイドパーク入口の反対側からスタート
檜原街道は以前にも走っていて、ここの登り坂はさほどキツくはないのですが、じんわりと効いてくるんですよねぇ。この日はロード乗りの方が結構走っていて、後ろからきてバンバン抜かれちゃいますけど。。。
少しは追いかけたりもしたのですが、登りなので車間すら合わせることもできず、グイグイ離されてしまいます。私のヘタレも気合いが入っていますが、どれだけ脚力あるんでしょうかねぇ。
橘橋の交差点を左に曲がって杉と檜に囲まれた道を南秋川渓谷へ進み、上野原との分岐を奥多摩湖方面に向かうと、今までよりも傾斜が一段キツくなります。もう坂道はお腹いっぱいです。。。
登りをヒイヒイしながら走っていると、途中に人里(へんぼり)のバス停横に満開の枝垂れ桜を発見。調べてみると結構有名な名桜のようで、木造のバス停に覆い被さるように咲いているのがいいですねぇ。チョットだけ登りの疲れが癒されます。
そして数馬集落に入ると兜造りの民家が道路沿いに現れます。
最初に見えた兜造りは瓦屋根風のスレート?屋根の民家で、普通に人が住んでいる民家のようです。
さらに進むと民宿 かんづくり荘。築約300年の藁葺き屋根の宿です。茅じゃなくて藁葺きなんですね。茅葺きと比べて屋根の厚みが少し薄いようです。
続いて蛇の湯温泉 たから荘。ここも築300年以上の茅葺き屋根で武蔵野風土記にも記載されている多摩の名湯だそうです。道路より一段下がった場所にあって、屋根を近くで見ることができるので迫力があります。
数馬の交差点の先を少し上がると古民家の宿 山城。築400年以上の木造2階建5層造の古民家で登録有形文化財だそうです。
さらに奥の脇道を進むと三頭山荘と兜家旅館。三頭山荘は築約400年の4層造、兜家旅館は築200年の4階建の茅葺き屋根で、どちらも立派な兜造りの民家ですね。
数馬集落にある合掌造りは、正式には富士系合掌造りといわれていて、屋根の形が兜に似ていることから兜造りとも呼ばれているそうです。集落にある兜造りの民家は道路沿いに集中しているので迷うこともなく巡るのが簡単でした。
ここから来た道を戻るのですが、近くに九頭龍の滝があったので遊歩道を下って見てきました。落差は10mの2段滝なのでチョっと小振りです。
お昼は藁葺き屋根の民宿 かんづくり荘で。注文したのはざるそばと舞茸の天ぷら。ちょうど縁側が空いていたので、外の景色を見ながらお昼です。
縁側から通りが見えるのですが、奥多摩湖周遊道路を越えてきたと思われる強者のロード乗りが降りてくるのを見ながら蕎麦をすすります。
数馬集落の標高は約700m。あとはここから下って帰るだけ。
40km登った分を豪快に下るので気持いいー! やっぱり結構登ってきたんだなぁと実感しますねぇ。
豪快に下って帰ります
合掌造りといえば飛騨地方の白川郷が有名ですが、東京の最奥地にも兜造りの民家があるとは思っていませんでした。東京に長く住んでいるのですが、まったく知りませんでした。。。
本日の走行距離は77km
本日のコース
より大きな地図で 檜原村の最奥地 数馬集落の古民家へ を表示